セックスやセックスレスの話、それから好きな人の話に加えて、少しずつ私自身の話もどうぞ
大学時代の話
アルバイト先やたまに行く居酒屋で自分より年齢が上で社会人とも交流するようになった
『学生さん?アルバイトしない?』
と居酒屋のお客さんだったお姉さんに声をかけられた
アルバイトの内容はコンパニオン
通う大学は海辺の田舎街で二駅先には有名な海水浴場と旅館がたくさんあった
コンパニオンの内容は旅館に泊まりで来る男性団体客の宴会の接待で拘束時間は
2時間8000円
時給4000円に心踊った
わーい
・お酒は積極的にお酌すること
・お酒は勧められても飲まないこと
・食べ物は勧められたら様子を見て食べてよいこと
・お給料は現金で貰えること
ダサい犬の柄のジャージの上下のお兄さんからそんな説明を受けて、駅からマイクロバスに乗せられて10人のいろいろな年齢の女性達と旅館へ向かった
どこか有名な企業の親睦会だったらしく、相槌を打っている間に2時間が終わった
「めちゃくちゃ楽じゃーん」
それが率直な感想
帰りに最初に声をかけてくれた居酒屋の
お姉さんが『また2週間後にもあるけど
来られる?今度は9000円だよ』
と誘われたので二つ返事で「行きます!!!」と引き受けた
2回目は変なジャージのお兄さんは居なくて、乗合でお姉さんとお姉さんの知り合いの車で旅館へ行った
宴会場に入った途端の妙な空気に私の脳は緊急サイレンがビービーと鳴り渡たる
急いで周りを見渡して一番大人しそうな男性の横に座った
もう宴会場は地獄絵図だった
両手を横の二人の男性に持たれてスカートを捲られてる女の子もいたし、お姉さんは服の中に手を入れられておっぱいを触られていたおじさんが裸になってそこに刺身を乗っけてそれを食べろと女の子に言っていた
私は怖くてそれが横のお兄さんに伝わったんだと思う
お兄さんは『コンパニオンは初めて?』と聞いてきたので素直に「2回目です」と答えた
『1回目と今日は違うでしょ?けどね、
これが普通だよ』と言った後『学生さんでしょ?もうコンパニオンの仕事やらないって約束するなら今日は俺が守ってあげる』と言った
そして『こういう仕事はね、お金の為って我慢して慣れちゃうと顔にそれが出るんだよ。ひと目見て分かる。そういう顔になるぞ』
と続けた
「もうしません」
(無宗教だけど神に誓います)
宴会の間、お兄さんは約束を果たしてくれた。いやらしいおじさんが私を『こっちに来い』と言ったら『この子俺のお気に入りだからダメ』と宴会が終わるまで横にいて守ってくれた
そしてこんなことも教えてくれた
・コンパニオン代は2時間10000円
・変なジャージのお兄さんはそれを取り持つ会社の人で会社へ中間マージンが2000円/人
・今回はその会社を通さずお姉さんが個人で請け負ってお姉さんへ中間マージンが1000/円
・会社ではなくお姉さん個人が請け負ったことを知っているから男性達は好き放題
私は職業差別をするつもりは無い
コンパニオンが悪い訳ではない
私の楽して稼ぎたい。お金に釣られた。
お金を出してくれた男性達を少しバカに
していたそんな邪な気持ちが自分自身で
情けなかった
私はその後の人生でたった2時間だけ過ごしたお兄さんの言うことを守り抜いた
前から続けていたアルバイトをして、コンパニオンの誘いは2度と引き受けなかった
あの時のお兄さんと同じ年齢になって思うよ
いろいろあったんだよね、きっとお兄さんの人生!
もしかしたら守りたかったけど、守れなかった女の人がいたのかもしれないな
なんて、考えすぎか!
けどね
私はちゃんと約束を守っているよ