もう一人の登場

タケトと依存的な関係を続けていた私はその事もブログに書き綴っていた。そんな時にブログのメッセージに連絡してきたのが“ マサさん”だった。

四つ歳上のタケトと全く違うタイプの人だった。男臭くてエロいことも笑ってサラッという正直な人。

それまで何人もの人がメッセージをくれたけど、単発なやり取りだったり、目的が性的な事だったりでウンザリしていた時だった。何故かマサさんには惹かれた。LINEを交換して電話をした。彼は250キロ離れたところで暮らしている既婚者で、仕事は夜勤がメインだった。

多くの人が「なんて呼んだらいい?」と聞くのに、マサさんは最初から知り合いみたいにnanaと呼び捨てした。私の心にスルッと入り込んできた人だった。

マサさんとやり取りするうちに、自分の女として人としての『 好き』を思い出してきた。

比較できる人が出来た時、私はタケトのことが好きなのではないとやっと気がついた。

季節はいつの間にか春になっていた。

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