冬の人#Ⅰ

私は冬と人と結ばれたことで心底ホッとしていた。もうマッチングアプリをしなくても良くなったこと。胸の内を吐露する人が出来たこと。未来を共に過ごしてくれる人が出来たこと

そして・・・・
セックスが定期的に出来るようになったこと
年末に向けて冬の人は繁盛期だった

朝早くから働き、帰りが夜中になると『自転車で一時間くらい徘徊してきた』と教えてくれた。冬の人の気分転換方法なのだと知った。誰かと過ごすよりそんな風に気分転換をする人だった

私たちは次のデートや行きたい場所を深夜のメッセージでやり取りした

彼の好きな映画や有名な神社なんかが候補だった。ついでに温泉も行こう!と不倫であることを除けば普通のカップルのようだった

2週間に一度彼が東京へ戻る時は私なりに自分の過ごし方を模索して、辛くならないようにした

それぞれ大事なものがあるのだ 秋の人の時のように失いたくなかった。今度こそは何十回も何百回もセックスがしたかった

それこそが私の目指すもので、信念だったセックスがしたいのではなく、セックスもしたいを叶えたかったから

感情的にならず良い距離感で冬の人を好きでいたかったから

不倫を上手に出来る人などいない

それでも私は私なりに過去のことも踏まえて頑張ったのだ

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