秋の人

私はマサさんと連絡が途絶えるようになってもう待たなかった。深夜のおしゃべりタイムがなくなって寂しかった。

それを埋めるみたいな気持ちで新しくマッチングアプリを始めた。もうこの頃にはマッチングアプリもメジャーになっていたし、受け入れられる年齢層も広くなっていた。

私は恋愛をすると、世間で言う用語の“沼”になりやすいタイプだと自覚があった。恋愛以外でものめり込む性格。

それらを自覚し、さらに元彼とタケトとおじさんとマサさんの経験値を元にマッチングアプリでは

・距離がある程度は離れている人

・既婚で奥さんと性的には不一致だけど、家庭は円満な人

・不倫をする金銭的余裕がある人

これらを念頭にした。

とはいえ誕生日を夏に迎えた私は41歳になっており、まぁ年齢を気にするような人なら上手くいかないし正直にプロフィール欄を書いた。

私は顔が分からない写真を使ったけれど、お相手の人達は嘘か誠か既婚者の人も堂々と顔を公開していた。

マッチングしても会話が続かなかったり、盛り上がらなかったり、道のりは険しかった。

プロフィールの見本として少しだけ拝見出来た女の子たちはものくすごくキラキラした感じで、苺狩りの最中に遠目からプロが撮ったような写真で、すでに何歩というレベルではなく何キロもの差が付けられているような気がしていた。

私にいいねをしてくれるのは、おカラダ開発系の人か変わった人しかいないだろうと達観していた。

もう別のマッチングアプリでもやろうか、プロフィールを嘘ついてしまおうか迷っている時に二人の人とマッチングした。

その内の一人が私の秋の人になった。

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