秋の人 ①さん

その人は大阪の二つ年上のバツイチ子なし①さんだった

単純に好みの顔立ちと、結婚歴があり結婚願望がないこと、会社の経営者であること、その支店が私の県にもあること(出張などでくることが多い)がポイントだった。

早々にLINEを交換した。

写真をやりとして私の事が好みだと①さんも言ってくれた。なんどか電話で話しては電話で少しエッチなことをしたりした。

①さんは早く会いたいと言ってくれたが、経営者の彼は忙しかった。そしてコンスタントに毎日LINEをくれるような人ではなかった。必要なことを連絡するタイプの人で、私はそれが少し不満だった。

自分の中で盛り上がると暴走するタイプなので、早く会ってみたかった。けれど予定がなかなか合わない。私自身が無理矢理でも予定を合わせようとするタイプなので、そうしてくれないことに苛立ちを募らせていた。

そしてこう思うのだ。少し電話でエッチなことしたじゃん!

それはお互いがしたかったからしたのに、私はいつもそれを免罪符のように使ってしまう。

give-and-take

これしたんだから、してよ!

それは私の傷を和らげるための予防線なのだけど、相手にはそう伝わらない。鉛のようにからみつくその重さに耐えられないのだろう。

歯車が合わなくなって、連絡をするのもくるのも駆け引きみたいになってなにも楽しくなかった。

当然①さんも同じ気持ちだった。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です