赤い血

マサさんはセックス自体が久しぶりだったのだろう。一度目の貪られるようなセックスが終わった。

おしゃべりをしながら少し時間を置いて、また甘い雰囲気になった。私は経験人数も少なくて、こんな風に短時間に行為が繰り返されることがなかった。一度目の貪るようなそれを補うみたいに今度は私の身体を愛撫された。

マサさんがこれまでしてきた女性と私は違った。身体が未開発で、刺激が強すぎた。悪気のないその愛撫に「強すぎるから辞めて」と口から言葉が出るようも前にマサさんが「ごめん」と言った。

薄暗い間接照明から明るい室内照明にすると鮮血がシーツについていた。青ざめた顔のマサさんがテッシュを取ってくれて充てがうと、赤い血が溢れてきた。痛いんだか何か分からなくて、でも鼻血が出たみたいに溢れ出てきた。

私はなんの根拠もなく「大丈夫だから」とヘラヘラした。横になってマサさん「ごめんな、ごめんな」と繰り返して「病院いくか?ごめんな」と言った。

私はしばらくして血が止まったので、足についた血を洗い流すためにシャワーを浴びた。バスルームに入ってひとりになると涙が溢れた。

心よりも先に躰が反応してくれたので、自分の躰に悪いなと思った。いつもこんな風だな、私。

哀しいセックスだった。

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